気づけばもう、開幕が目前まで迫ってきた。第20回アジア競技大会は2026年9月19日から10月4日までの16日間、愛知と名古屋を中心に開催される。地元でこれだけの規模の国際大会が見られるなんて、なかなかないチャンスだと思う。せっかくなら「どの競技を見ればいいの?」と迷っている人のために、今回はニュースや公式情報をもとに、注目の競技・種目をぎゅっとまとめてみたいと思う。

まずは大会の全体像から軽くおさらいしておきたい。名前は聞いたことがあっても、規模感まではピンときていない人も多いはず。
今回の大会は日本での夏季アジア大会としては1994年の広島大会以来、実に32年ぶりの開催となる。五輪公式サイトの会場・競技情報によれば、アジアの45の国と地域からトップアスリートが集結し、43競技が実施される予定だ。大会スローガンは「IMAGINE ONE ASIA ここで、ひとつに。」。名古屋という街に、アジア中のアスリートと応援ムードが集まってくると思うと、それだけでちょっとワクワクしてくる。

43競技と言われても、正直ピンとこない人がほとんどだと思う。まずは定番どころから見ていきたい。
水泳や陸上競技といった花形種目はもちろん、バレーボール、バスケットボール、サッカー、野球・ソフトボールといった球技も見どころが多い。柔道や空手、テコンドーなど、日本が強豪として知られる格闘技系の競技も見逃せないところだ。代表的な競技を挙げると、次のような顔ぶれになる。
どの競技も「せっかくなら生で見てみたい」と思わせてくれるラインナップ。次は、今大会ならではの新顔競技もチェックしておこう。
定番競技だけでなく、今回は新しく採用された種目もあるので紹介しておきたい。
競技一覧をまとめた記事によると、OCA(アジア・オリンピック評議会)の要請を受けて、今大会からテックボールとパデルの実施が決まったそうだ。テックボールはハンガリー発祥、卓球台を曲面にしたようなユニークなスポーツで、パデルはテニスとスカッシュを掛け合わせたような競技としてヨーロッパで人気が急上昇しているらしい。どちらも見たことがない人が多いはずなので、初めて観戦するにはむしろちょうどいい競技かもしれない。

観戦するなら、やっぱり日本代表の活躍も気になるところ。とはいえ「金メダル確実」といった言い方は避けて、これまでの実績をもとに紹介したい。
五輪公式サイトの陸上競技特集では、北口榛花選手、村竹ラシッド選手、田中希実選手、中島佑気ジョセフ選手といった名前が注目選手として挙げられている。前回2023年の杭州大会では、陸上日本勢が金メダル2個を含む17個のメダルを獲得したという実績もあり、今大会でもその勢いに期待が集まっている。
陸上以外にも、水泳の個人メドレーなど複数種目での日本選手の活躍が期待されているほか、バレーボール男女やバスケットボール女子といったチームスポーツもメダル候補として注目度が高い。チームで一丸となって戦う競技は、会場の一体感も含めて観戦の醍醐味があるので、日程が合えばぜひ会場の空気を体感してほしい。

今大会でとくに話題性が高いのが、正式メダル種目としてのeスポーツだ。ゲーム好きの人にはたまらない見どころだと思う。
日本eスポーツ協会の発表によると、eスポーツ競技は9月23日から10月2日にかけて実施され、過去最多となる11種目13タイトルが採用されたとのこと。採用タイトルは次のとおりだ。
日本eスポーツ協会の大会特設ページによれば、TEAM JAPANはこのうち7種目9タイトルに出場予定とのこと。競技スポーツとしてのeスポーツを生で見られる機会はまだまだ珍しいので、格闘ゲームやガンダムのようなタイトルに馴染みがある人なら、思わず身を乗り出してしまうはずだ。
競技だけでなく、会場そのものも今大会の見どころのひとつ。地元民としては、新しくなった施設にもぜひ注目してほしい。
会場ガイドの記事によれば、開会式は9月19日に名古屋市瑞穂公園陸上競技場で行われる。同競技場は大会に向けて約3万人収容に全面改修され、2026年4月から供用が始まったばかりだそうだ。開会式そのものが、いわば大会最初の見どころと言えそうだ。
柔道やバスケットボールの舞台となるのが、2025年にオープンしたばかりの愛知国際アリーナ(IGアリーナ)。名古屋城の近くに位置する大型アリーナで、真新しい会場での熱戦を楽しみにしている人も多いはずだ。
大会の雑学をまとめた記事によると、ブレイキンは2022年の杭州大会からアジア競技大会に採用された比較的新しい種目で、今大会では10月2日から3日にかけてAichi Sky ExpoのホールFで実施される。同じAichi Sky Expoでは、ブレイキンのほかスケートボード、eスポーツ、フェンシング、BMXフリースタイルという性質の異なる5競技が行われるそうで、はしごして観戦するのも面白そうだ。
ここまで競技や会場を紹介してきたけれど、「ルールを知らないから不安」という人もいるはず。最後に、気軽に楽しむためのポイントを触れておきたい。
ブレイキンやスケートボードのように採点や技の見た目で盛り上がれる競技、eスポーツのように画面上の展開を追うだけで楽しめる競技は、初めて観戦する人にとってもハードルが低い。ルールを完璧に理解していなくても、会場の熱気や選手の表情を見ているだけで十分楽しめるのが、こうした競技のいいところだと思う。
会場に足を運ぶのはもちろん、テレビ中継や配信で楽しむのも立派な応援スタイル。地元開催だからこそ、まずは自分が気になる競技をひとつ決めて、そこから情報を追いかけていくくらいの気軽さで十分だと思う。
ここまでの内容と重なる部分もあるけれど、よく聞かれそうな疑問をQ&A形式で整理しておく。
2026年9月19日から10月4日まで、愛知・名古屋を中心に開催される第20回アジア競技大会のことだ。日本での夏季アジア大会開催は1994年の広島大会以来、32年ぶりとなる。
OCAの要請によりテックボールとパデルが新たに実施されるほか、eスポーツも過去最多の11種目13タイトルでメダル種目として行われる点が今大会の特徴と言える。
陸上競技では北口榛花選手や田中希実選手などが注目されているほか、水泳やバレーボール、バスケットボールといったチームスポーツにも期待が集まっている。前回大会の実績も踏まえて注目してみると面白い。
ルールが複雑でなく、見た目のインパクトで楽しめるブレイキンやスケートボード、eスポーツあたりは初めての観戦にも向いている。まずは気になる競技をひとつ選んでみるのがおすすめだ。
43競技という規模の大きさに、最初は「どこから見ればいいの」と戸惑ってしまうかもしれない。でも実際に調べてみると、定番の球技や格闘技から、パデルやテックボールのような新顔競技、eスポーツまで、自分の興味に合わせて選べる幅の広さがこの大会のいちばんの魅力だと感じた。地元・愛知と名古屋が舞台になる16日間、まずは気になる競技をひとつ見つけて、そこから応援の輪を広げていくくらいの気軽さで楽しんでもらえたらうれしい。