…なんてことはもちろんない。
目覚めたらそこはいつも通りの我が家、ちょっとスプリングがへたりはじめたベッドの上。
僕の腹の上でぴすぴすと寝息を立てている猫を脇にどけ、大きなため息と一緒にお決まりのセリフを吐き出して起き上がる。
なんだ、夢かあ。
あーあ、一攫千金は夢のまた夢ってか。ていうか、ラスベガスについての知識が乏しすぎてものすごくぼんやりした夢だったし最悪だ。
カジノっぽいところにいた気がするけど、たぶんババ抜きか7並べやってた気がする。中学の修学旅行かよ。せめてUNOやれよアメリカなんだから。
…というわけで、次はもう少しマシなベガスドリームが見られるように、今日はラスベガスについて一考してみたいと思う。
ラスベガスといえばカジノ。
それくらいは、筋金入りの世間知らずこと僕でも知っている。
で、真っ先に思ったことなんだけど…カジノといえばさ、あれじゃない?
バニーガールじゃない?
思うじゃん、普通そう思うじゃん。
だから調べたんだけど。
PLAYBOYってあるじゃん、ウサギのロゴマークのやつ。中学生のとき、クラスメイトの3人に1人くらいがあのウサギの靴下履いてたアレね。
あのPLAYBOYの会社が運営してる「PLAYBOY CLUB」っていうクラブがあって、バニーガールはそこで働くカクテルウェイトレスの制服。カクテルウェイトレスっていうのは、カジノで遊んでるお客さんに飲み物をサービスするお仕事のことね。
だから、どこのカジノにもバニーガールがいるわけじゃないんだ。
マジかよ、勝手にカジノ=バニーだと思ってた。浅はかだった…地味にショックだ…
ちなみにカクテルウェイトレスはだいたいどこのカジノにもいて、カジノによって衣装が違うらしい。
それはそれでテンション上がるけど、やっぱバニーがいいなー…
ラスベガスの楽しみってカジノしかないの?正直ギャンブルそんな興味ないわーと思ったそこのあなた。ていうか僕。ご安心ください、ラスベガスはカジノだけじゃなく、ショーとエンターテイメントの街でもあるのだ。
特筆すべきは世界的エンターテイメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユ。ラスベガスの一部のホテルにはシルク・ドゥ・ソレイユの専用劇場があって、大迫力のサーカスを楽しむことができる。ちなみに、ラスベガスのホテルにはだいたいプールがある。
カジノ、プール、シルク・ドゥ・ソレイユ。もうホテルから出なくていいじゃん。引きこもりにも優しい設計。
旅行の楽しみと言えばお土産。買うのも楽しいしもらうのも楽しい。みんな幸せ。
そういえば、海外旅行のお土産ってどんなものがあるんだろう。なにしろ海外に行ったことがないもので、全く見当がつかない。ハワイに行った奴は8割方アーモンドチョコ(おいしい)を買ってくることくらいしか分からない。
ラスベガスって何があるんだろうね。ベガス饅頭?
ざっと見た感じ、M&M’sやハーシーズのチョコは鉄板らしい。やっぱチョコか。まあチョコなら大外れはしないだろうし、配りやすいからなあ。
あとはカジノの街らしく、カジノをモチーフにしたグッズも人気。カジノチップをかたどったライターとか、小さなスロットマシンとか。これはいかにも「ベガス行ってきました」感があっていいかもしれない。オシャレだし。
…ベガス饅頭は今のところないみたいだ。意外と作ったら売れるんじゃないか?ビジネスチャンスの匂いがする。
そういえば、日本にもカジノができるとかできないとかいう話があった気がする。
ポーカーとかルーレットとか、もちろんそういうのもいいと思う。でもせっかく日本でやるんだったら、丁半博打とか花札やったほうが絶対いいと思う。海外の人にもウケそうだし。
内装もそれっぽくお座敷にしたりして。いいなー、だってやりたいもん。「丁か半か!」ってやつ。やりたい。
…絶対流行ると思うんだよなあ。