煮てよし、焼いてよし、唐揚げなんかはもっとよし。
何と合わせても大体おいしくなる上に高タンパク低脂肪、あらゆる食品のうちで群を抜いて優秀な食品。それが鶏肉だ。(感想には個人差があります)
鶏の品種にはさまざまなものがあり、日本各地には「地鶏」と呼ばれる国産鶏のブランドがある。そして、名古屋が誇る地鶏といえば名古屋コーチンだ。
ベトナム南部がフランスの植民地だったころ、その一帯は「コーチシナ」と呼ばれていた。コーチンが初めてヨーロッパに輸入されたとき、本当は中国が原産なんだけど誤って「コーチシナ産の鶏」だと伝わってしまった。その流れで「コーチシナ」と呼ばれ、それがだんだん変化して「コーチン」になった…と言う説がある。
現在名古屋コーチンと呼ばれているのは、コーチンと岐阜地鶏を掛け合わせた品種。肉も卵も両方いけるオールラウンダーで、「地鶏の王様」なんて呼ばれていたりする。
ちなみに名前は“名古屋”コーチンだけど、名古屋コーチンが生まれたのは小牧。そして親は岐阜地鶏。
これはあれだな。出身を聞かれた愛知県民が、名古屋市民じゃなくても「名古屋だよ」って言っちゃうやつ。「愛知」っていうとたまに通じないんだよね。
ちなみに、岐阜は最近「多治見市のある県です」って言うと分かってもらえる。
熱田神宮には、名古屋コーチンがいる。
「岩戸隠れ」という伝説をご存じだろうか。天岩戸に隠れてしまった天照大神を呼び戻すため、八百万の神々があれやこれや策を講じるという話だ。
そのあれやこれや講じた策の中に、「天岩戸の前で鶏を鳴かせてみる」という試みがあった。
太陽神である天照大神がいない→日が昇らないので朝は来ないはず→なのに朝を知らせる鶏が鳴く→なんで?!と驚いた天照大神が天岩戸から出てくる!
…という算段だったようだが、惜しくもこの作戦は失敗に終わっている。
しかしこの一件を受け、鶏は天照大神ゆかりの神獣として大事にされるようになった。鶏を境内で放し飼いにしている神社があるのはこのためだ。
しかし熱田神宮にいる名古屋コーチンは、「神の使いだから」と神社で飼育しているわけではないらしい。いつの間にか居て、いつの間にか増えていたのだという。
どこかから逃げ出したのか、それとも誰かが放したのか。神獣を邪険に扱うわけにもいかず、神宮側も正直ちょっと扱いに困っているんだとか。
ちなみに、熱田神宮の目の前にある「あつた辨天」では名古屋コーチンの唐揚げや味噌串カツが味わえる。鶏見てたら食べたくなってきた…という方はぜひに。
水族館行ったあとに寿司屋行くみたいな感じになっちゃうけど。
(画像引用元:三和の純鶏名古屋コーチンたまごぷりんの通販【鶏三和】)
先述したように、名古屋コーチンは肉だけでなく卵もおいしいすごい鶏。そんな名古屋コーチンの卵のおいしさをめいっぱい生かしたスイーツが、『名古屋コーチンたまごぷりん』だ。
プリンといえば、カップや瓶に入った姿が一般的。だけど名古屋コーチンたまごぷりんは高級感あるボックスに入った「箱入りプリン」なのだ。ほかのプリンにはないもっちりした食感、なめらかな口当たり、濃厚でコクのある味わいは一度食べたら忘れられないほどだという。
名古屋コーチンの老舗「さんわ」のオンラインショップで購入できる。
さんわオンラインショップはこちら:三和の純鶏名古屋コーチンたまごぷりん
(画像引用元:ぴよりんショップも併設!名駅『トラッツィオーネナゴヤ』リニューアルオープン。 | 名古屋情報通)
同じく名古屋コーチンの卵を使った『ぴよりん』というスイーツがある。バニラムースで包んだプリンに粉末状のスポンジケーキをまぶし、チョコレートのくちばしや羽を飾ったその姿はまるでひよこのぬいぐるみだ。その名の由来は“ぴよぴよプリン”、これを略して『ぴよりん』なんだそうな。かわいい。
ひな祭りや七夕、クリスマスといったイベントの時期には、その時期限定のぴよりんが発売される。インスタ映えもバッチリの愛らしさ。
かわいくておいしい最強のスイーツぴよりんは、JR名古屋駅内「カフェ ジャンシアーヌ」と「ぴよりんshop」で購入できる。
なお、よく似ていると言われる今治の「バリィさん」とは特に関係ないらしい。
ふるさと納税とは、自分の好きな自治体に寄附ができるという制度。寄付額のほぼ全額が税額控除されることや、寄附のお礼として贈られる返礼品が魅力的なこともあり、その利用者は爆発的に増えている。
名古屋コーチン発祥の小牧市、岐阜地鶏つながりで岐阜の羽島市、さらにはなぜか兵庫の篠山市など、ふるさと納税の返礼品を名古屋コーチンに設定している自治体は多い。
鶏鍋セットに親子丼セット、名古屋コーチンの卵を使ったチーズケーキやバームクーヘンと、その品揃えも実に見事。
ふるさと納税で名古屋コーチンを味わい尽くす!というのもアリかもしれない。
カレーうどん – 名古屋で“シメ”といえばこれ、名古屋カレーうどん
スガキヤ(寿がきや) – 東海民の青春は、スガキヤと共にあった。
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