昼間とはまた違う熱を含んだ、夜の空気。
遠くに聞こえる祭囃子と、どこか浮わついた雑踏の声。
射的屋台に並ぶ景品、りんごあめの甘い香り、紺色の空に咲く花火。
そんな情景を思い出すからだろうか。
「まつり」と聞くと、なんだか落ち着いていられないのは。
名古屋で有名な祭りは?と聞かれたら、僕は迷わずこの二つを挙げる。「名古屋まつり」と「大須大道町人祭」。どちらも毎年10月、名古屋の街をまるごと祭り一色に染め上げる、名古屋を代表するお祭りだ。
お祭りといえば、夏祭りを思い浮かべる人が多いかもしれない。僕だってそうだ。
でも今日はこれだけ覚えて帰ってほしい、夏だけが祭の季節じゃないんだってこと。
名古屋まつりは、毎年10月上旬〜中旬の土日(一部例外あり)に開催されるお祭りだ。1955年に「名古屋商工まつり」として始まって以来、名古屋を代表する祭りのひとつとして市民に親しまれている。2026年度(第72回)は10月17日(土)・18日(日)の開催が予定されている(日程は年によって変わるので、詳しくは公式サイトで要確認)。
久屋大通公園やオアシス21、さらには名古屋城など市内各地を舞台として行われる名古屋まつり。その名の通り、名古屋らしさがこれでもかと詰まったお祭りだ。

(画像引用元:名古屋まつり:2年ぶりの郷土英傑行列 600人練り歩く – 毎日新聞)
名古屋まつりの華ともいえる一大イベント、郷土英傑行列。一般公募で選ばれる信長・秀吉・家康の三英傑、名古屋市内のデパートに勤める女性たちから選ばれる濃姫・ねね・千姫の三姫が列を成し、名古屋駅から名古屋城までを練り歩くというものだ。
三英傑といえば、歴史に興味がない人でもだいたい知ってる有名人。往時さながらの衣装をまとって名古屋の街を歩く姿は、まるで本物の彼らがよみがえったようだ。おもてなし武将隊みたいな演武はなくても、練り歩いてるのを眺めるだけでテンション上がっちゃう。すげー!信長公いるー!馬乗ってるー!すげー!みたいな。
ただし郷土英傑行列は、年によって開催内容が変わることもある。たとえば2026年度は、同時期に開催される大型国際大会との日程調整の影響で行列そのものが見送られ、代わりに三英傑フロートの展示やステージ企画などが予定されている。行列を目当てに行くなら、その年の実施情報を事前に公式サイトでチェックしておくのが安心だ。
郷土英傑行列以外にも、名古屋まつりにはバラエティ豊かな行列企画がある。
名古屋まつり期間中には、名古屋市が管理する一部の有料施設が無料開放されるという大盤振る舞いなイベントがある。対象となる施設は主に東山動植物園や名古屋城などで、年によってラインナップは微妙に違うので要チェキだ。
ちなみに、みんな大好き名古屋港水族館は残念ながら対象外。悲しい。
僕は年パス持ってるから関係ないんだけどね。
詳しくはコチラ:名古屋まつり公式サイト
そんな名古屋まつりに、対抗心をメラメラと燃やすお祭りがある。大須商店街で行われる「大須大道町人祭」だ。
1970年代後半、栄・名古屋の賑わいに押され、シャッター商店街へと身をやつした大須。そんな大須の危機を救うべく企画されたのが、このお祭りの始まりだ。
日程は毎年10月中旬ごろで、名古屋まつりと近い時期に開催されることが多い(順番や間隔は年によって前後する)。バチバチに燃える対抗心を隠す気が毛ほどもないのがよく分かる。いいね、そういうの嫌いじゃない。
2026年(第47回)は10月9日(金・前夜祭)、10日(土)、11日(日)の開催が予定されている(こちらも年によって日程が変わるので要確認)。
明治時代の大須に大規模な遊郭があったことにちなんだ「おいらん道中」、バナナのたたき売りやチンドン屋などの大道芸人たちによるパフォーマンス、パッと見のインパクトがすごい「金粉ショー」など、大須大道町人祭の見どころはこのあたり。
大須商店街の雰囲気そのままといった感じのクセ強めな催しが目白押し。そんなクセの強さがウケたのか、第一回大須大道町人祭は約50万人もの見物客が訪れたとか。
現在の活気あふれる大須商店街の姿があるのは、このお祭りのおかげといっても過言ではないだろう。
詳しくはコチラ:大須大道町人祭公式サイト
名古屋まつりの郷土英傑行列といい、大須大道町人祭のおいらん道中といい、お祭りには行列、パレードがつきものだ。お祭りのパレードにはその地域の歴史が垣間見えたり、個性が色濃く表れているっていうのも面白い。
ちなみに2016年の名古屋まつりでは、ディズニーシーの15周年を記念するパレードが行われていたというからびっくりだ。パチモンとかじゃなく、本物のディズニーパレード。ディズニーが名古屋に来るとか、そんなことあるんだ…。
2018年の名古屋まつりではなんと、ディズニーランド35周年を記念するパレードが行われた。すごい。名古屋に来てくれてありがとうミッキー。
そういえば、日本には「百鬼夜行」っていう言葉がある。鬼や妖怪たちが群れをなし、行進している様子を指すものだ。
ってことは、百鬼夜行も言ってみれば一種のパレードってことだよね。
百鬼夜行といえば、名古屋の老舗料亭「河文」でも、かつて百鬼夜行をテーマにした夜のイベントが開催されていたことがある。テーマは「夜の料亭で怖いモノに出会う」。趣きある料亭で日本中の妖怪とふれあえる(?)、ちょっと大人のお化け屋敷だ。河文座では毎年趣向を凝らした公演が行われているので、気になる人は最新情報をチェックしてみてほしい。
たまには、そういうパレードだってアリなんじゃない?
河文座のイベント情報はコチラ:愛知県公式観光サイト「Aichi Now」
秋になるとつい、僕はふらふらと名古屋まつりや大須大道町人祭の会場をのぞきに行ってしまう。あの独特の熱気は、行ってみないとわからない。今年の秋、あなたも一度覗いてみてほしい。
例年10月上旬〜中旬の土日に開催されることが多い。2026年度(第72回)は10月17日(土)・18日(日)の開催が予定されている。ただし年によって日程や実施内容が変わることもあるので、最新情報は名古屋まつり公式サイトで確認してほしい。
名古屋を代表する祭りといえば、1955年から続く「名古屋まつり」と、大須商店街発の「大須大道町人祭」のふたつが双璧だ。名古屋まつりは郷土英傑行列や山車行列など華やかなパレードが中心、大須大道町人祭はおいらん道中や大道芸、金粉ショーなどクセの強い催しが中心と、それぞれ個性がまったく違うのも面白いところ。
1970年代後半、シャッター商店街化していた大須を盛り上げるために始まったお祭り。毎年10月中旬ごろ、大須商店街一帯を舞台に、おいらん道中や大道芸人たちのパフォーマンス、金粉ショーなどが行われる。
行列やステージなどのメイン企画は基本的に無料で見学できる。さらに開催期間中は、東山動植物園や名古屋城など名古屋市が管理する一部の有料施設が無料開放されることもある(対象施設は年によって異なる)。
Map/Info