最近、毎日が寒すぎて夏が恋しい。
夏最高。夏大好き。夏という概念が好き。
入道雲が浮かぶ青空の下でひまわり畑に迷い込みたいし、ビルの屋上のビアガーデンで「暑っち~~~~~!!!」って叫びながらビール飲みたい。
なんでこんなに寒いんだ冬。プリーズカムバックトゥミー夏。
……とか言ってるけど、どうせ夏には「暑すぎ死ぬ……寒いのは着込めばどうにかなるけど暑いのはどうにもならない……冬が恋しい……『寒い寒い』って言いながらこたつでアイス食べたい…」とか言い出すに決まっている。僕のことだからきっとそうだ。
そもそも着込みまくったところで寒いもんは寒いし、アイスはいつだって美味しいだろ。
わがまま言うな、そろそろ冬を受け入れろ自分!
冬を受け入れる前の準備運動として、もうちょっとだけ夏の話をしてもいいだろうか。そう、名古屋の夏の風物詩、『ビアガーデンマイアミ』の話だ。
マイアミは、1963年に旧・大名古屋ビルヂングの屋上に開店したビアガーデン。2013年の大名古屋ビルヂング建て替えにあたってお引越しをして、現在は三越の屋上にて営業中だ。
(画像引用元:ますます進化!名古屋めしも充実の「ビアガーデンマイアミ」 | 愛知県 | LINEトラベルjp 旅行ガイド)
マイアミの特徴は、なんといってもお酒の種類が多いこと。
ビアガーデンの主役たるビールは大手4社(アサヒ・キリン・サッポロ・サントリー)から各4銘柄ずつ、つまり全部で16銘柄が飲み放題だ。いろいろ飲み比べたい人には嬉しいよね。
アサヒ:スーパードライ、ドライプレミアム豊穣、ドライブラック、アサヒ生ビール
キリン:一番搾り、一番搾りプレミアム、ハイネケン、ブラウマイスター
サッポロ:黒ラベル、エビス、エビスブラック、琥珀エビス
サントリー:プレミアムモルツ、香るエール、カールスバーグ、プレミアムモルツブラック
ビール以外にも焼酎・ハイボール・果実酒・カクテル・酎ハイなどを幅広く取りそろえていて、ソフトドリンクの種類も豊富。ビールが苦手だったりお酒が飲めない人でも安心して楽しめるよ。
(画像引用元:店舗案内 | ビアガーデン マイアミ 名古屋栄店)
マイアミはドリンクメニューもすごいけど、フードメニューもかなりバラエティ豊か。
サラダだけで7~8種類あったり、和・洋・中どころか韓国・台湾料理までカバーしてたりする。味噌カツ串・どて煮・手羽先・あんかけスパなどの各種名古屋めしも味わえるので、観光で名古屋に来た人にもオススメのビアガーデンだ。
『なめらかプリン』で有名なパステルが手掛けるオリジナルスイーツも毎年人気で、ときにはその日1日限定のサプライズスイーツが登場することもあるんだとか。
それにしたって品揃えがカオスすぎる。
よそのビアガーデンではなかなかお目にかかれないようなメニューもちらほら。みたらし団子とか、パンケーキとか、フレンチトーストとか、キッシュとか。
ビアガーデンでパンケーキ食べる人、いるのかなあ……
ビアガーデンマイアミといえばコレ、マイアミ専属アイドル『マイちゃんアミちゃん』によるパフォーマンス。
彼女たちがひとたびマイクを握れば、マイアミはビアガーデンからライブハウスへと変貌する。『マイちゃんアミちゃん』の熱烈なファンからはじめましての一見さんまで、一体になって盛り上がってしまうのだ。
歌声をBGMに食事を楽しむもよし、ステージのそばでガッツリ盛り上がるもよし。マイアミならではの雰囲気を思い思いのスタンスで満喫しよう。
55周年を迎えた今もなお進化を続け、名古屋の人々に愛され続けるマイアミ。今年はついに“ビアガーデン”の枠を超える進化を遂げてしまった。
なんとこの冬、マイアミにグランピングエリアがオープンしたのだ!
ぐら……、え、なに?なにそれ?
グランピング(Glamping)は、グラマラス(Glamorous:魅力的な)とキャンプ(Camping)をくっつけた造語で、『ちょっと贅沢なキャンプ』を意味する。
キャンプといっても、道具を準備したり、テントを建てたり、食材を準備したりといった手間はゼロ。設備の整ったキレイな施設に泊まりつつ、アウトドアな感じも楽しめる新しいキャンプの形だ。
そんなグランピングが名古屋のド真ん中でできるっていうんだから、これはもう行くしかないよね。
2018年11月30日、ビアガーデンマイアミは『温ったかガーデンマイアミ』へと姿を変え、『温ったかテントエリア』と『グランピングエリア』をオープンした。
グランピングエリアでは、完全個室のおしゃれなテントで豪華なコース料理が味わえる。もちろんドリンク飲み放題。キャンプの非日常感にワクワクしながら飲むビールは格別のおいしさだ。
平日のお昼も営業しているので、いつもとちょっと違う特別なランチを楽しみたいときにもおススメだよ。
※グランピングエリアは4日前までに予約が必要、ランチ営業はグランピングエリアのみ(ランチも要予約)
詳しくはコチラ:温ったかガーデンマイアミ
マイアミに限らず、最近は冬でも営業しているビアガーデンが多いみたいだ。
ありがたい、これなら無事に冬を乗り越えられそうだ。冬を乗り越えたら春が来て、春が去ったら夏だ!そして夏といったらビアガーデンだ!やったね!
…と思った矢先、『名古屋から屋上ビアガーデンがなくなるかもしれない』という、なんともさみしい話を小耳にはさんでしまった。悲しい。
名古屋から消える?屋上ビアガーデン 背景にビル高層化 – 朝日新聞デジタル
ビルの構造上の問題や強風の心配など、屋上ビアガーデンの営業にあたって立ちふさがる壁は大きい。
近い将来、屋上ビアガーデンは本当にその姿を消してしまうのかもしれない。時代の流れとはなんと残酷なんだろう……
でも大丈夫。人々のビールを愛する心が死なない限り、ビアガーデンが消えることはない。
屋上からビアガーデンが消えたとしても、夏になればまた違うところにビアガーデンが出現するはずだ。テレビ塔の足元のビアガーデンとか、金シャチ横丁のビアガーデンみたいに。
だから頑張って冬を超えて、笑顔で夏を迎えようね……。
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