名古屋といえば喫茶店、そして名古屋の喫茶店といえばコメダ珈琲店だ。
懐かしいなあ。高校生の頃は、テスト週間で部活が休みになると「勉強会」と称してコメダに集まるのがお決まりだった。まあ勉強なんてするわけないんだけど。
コメダの客層は、当時の僕たちみたいな学生から親子連れ、近所のお年寄りまでさまざま。
老若男女問わず愛される喫茶店、それがコメダ珈琲店なのだ。
「コメダ」という名前は、創業者の加藤太郎氏の実家が米屋だったことから「米屋の太郎」の意でつけられたらしい。
…いや、だったら「コメタ」じゃない?「ダ」の濁点はいったいどこから来たんだろう。コーヒー豆でもくっつけたんだろうか。
ちなみにコメダのメニューには、カレーライスやピラフなどの米料理は一切ない。米屋の息子の店なのに。あれかな、「もう米はいいわ」的な感じなのかな。米屋の息子じゃないから分かんないけど。
店の看板メニューであるシロノワールは、あったかいデニッシュに冷たいソフトクリームが乗ったデザート。
「シロ」はそのまま「白」、「ノワール」はフランス語で「黒」という意味。白くて冷たいソフトクリームと、こんがり焼きたてほかほかデニッシュの対比を表してのネーミングらしい。
期間限定でりんごやチョコなどの変わり種が出ることがあり、それを楽しみにしているファンも多い。
シロノワールとミニシロノワールの2サイズ展開で、通常の方はけっこうなボリュームがある。デザートというか、軽食くらいの気持ちで挑むのが得策。
コメダ珈琲のドリンクメニューには「小豆小町」というラインナップがある。
コーヒーに小豆を入れた「葵」、ミルクティに小豆を入れた「桜」、ミルクに小豆を入れた「菫」の三種類がある。
コーヒーに小豆?!とびっくりするかもしれないけど、これが意外と合う。ホットもアイスもあるので、季節問わず楽しめる。あと名前がかわいい。
だまされたと思って一度試してみてほしい。
とにかくコメダはボリュームがすごい。
シロノワールはデザートというより軽食だし、サンドイッチは出てきた瞬間「うわでかい」ってなるし、飲み物のグラスが総じてでかい。特に冷たいドリンク。
アイスココアにはソフトクリームがそびえ立ち、珈琲ジェリーにもソフトクリームが鎮座し、クリームソーダのアイス部分も当然ソフトクリーム。
クリームソーダは長靴のかたちのグラスで出てくるんだけど、このグラスの靴先部分にもしっかりソーダが入ってるおかげで、本当にめちゃくちゃ量が多い。飲みきるのが若干しんどい。
でもついつい頼んじゃう。だっておいしいから。
眺めてるだけでも楽しいコメダ珈琲のメニュー
僕のイチオシはこれ。『みそカツパン』
コメダ珈琲店には姉妹店がある。
その名も「甘味喫茶おかげ庵」。甘味喫茶と銘打ってはいるけど、そのメニューはかなり幅広い。
まずはドリンク。コメダ珈琲店と同様のブレンドコーヒーはもちろん、抹茶、ほうじ茶オーレ、黒蜜みるくなどの和風ドリンクが楽しめる。そしてやっぱりソフトクリームが乗る。なんならかき氷にも乗る。
…このソフトクリームへの執念はいったいなんなんだろう。
ソフトクリームといえば。コメダだと通常はバニラ一択のシロノワールも、おかげ庵ではソフトクリームの味がバニラ、抹茶、ミックスの三種類から選べるのがうれしいところだ。
おかげ庵の楽しいところは、自分でお団子が焼けるところ。お団子や五平餅や大福を焼いて、焼きたてのあつあつが食べられる。お団子屋さんになった気分。楽しい。
お食事メニューも大充実。シンプルなざるうどんから名古屋名物あんかけスパ、時期によっては優しい味わいの雑炊も楽しめる。
詳しくはコチラ:おかげ庵のお品書き
コメダの本社が入居するコメダ珈琲葵店は、すぐ隣におかげ庵もある最高の立地。コメダとおかげ庵をはしごして、違いを楽しむのもありかもしれない。
…いや、無理だな。どっちか片方でおなかいっぱいになっちゃうから。
名古屋の喫茶店文化といえばこれだよね:モーニングサービス – “喫茶店の街”名古屋のモーニング事情
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