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トヨタ産業技術記念館 親子でワクワク!トヨタ産業技術記念館に行こう

“とりわけ何もない”名駅エリアの華、トヨタ産業技術記念館

観光資源に乏しいと言われて久しい愛知県。そしてその数少ない観光資源は犬山の地にあらかた集結してしまっているため、「名古屋市」に観光地はほぼないと言っていい(感じ方には個人差があります)。

そんな愛知県きっての観光都市犬山についてはコチラから↓
犬山城 – インスタ映えの真髄は、犬山城下町にこそ宿る

リトルワールド – グルメと酒で世界を巡るリトルワールド

明治村 – そうだ 電気ブランを飲みに、明治村に行こう。

 

そんな“何もない”名古屋の中でも、“とりわけ何もない”と言われるのが名駅(めいえき:名古屋周辺の人は名古屋駅のことをこう呼ぶ)エリア。名古屋の主要な路線が乗り入れるターミナル駅でありながら、名古屋駅の周りを囲むはビルばかり。

名古屋港水族館東山動物園熱田神宮といった名古屋の主要観光地は、この名駅エリアからはちょっと(モノによってはかなり)離れたところに分散してしまっているのだ。悲しい。

 

トヨタ産業技術記念館があるじゃん!

「名駅周辺はなにもない」そんな言葉に異議を唱えるは、愛知を代表する大企業「トヨタ自動車」。そう、何を隠そう名古屋駅の北には、トヨタの歴史を学べる『トヨタ産業技術記念館』が鎮座しているのだ!(名駅からすぐ!というには少し苦しいところだけど…)

トヨタ産業技術記念館に展示されているのは、実際に使われた・現在も使われている産業機械の実物たち。ものによっては実際に動いているところを見られるとあって「機械が好き!」っていう人にはたまらない、立派な観光スポットだ。

 

繊維機械館と自動車館

トヨタ産業技術記念館の展示は、繊維機械に関する展示館である繊維機械館と、自動車についての展示館である自動車館のふたつの施設に大きく分かれる。

繊維機械館

大正~昭和初期にかけて実際に稼働していた紡績工場の建物をそのまま利用した繊維機械館。初期の道具から現代のメカトロ装置(電子工学を利用した機械装置)まで約100台に及ぶ機械が並び、紡績技術の進化を感じることができる。
各国の繊維産業の発展を支え、現在は「機械遺産」に認定されている『無停止杼換式豊田自動織機(むていしちょかんしきとよたじどうしょっき)(G型自動織機)第1号機』もここに展示されている。

自動車館

自動車館では、トヨタの中心事業たるクルマづくりについて様々な角度から知ることができる。車体が透明なモデルで自動車内部のしくみを覗いたり、車を作る機械が実際に動いている様子が見られたりと、まるで自動車工場見学に来た気分。
トヨタが純国産の技術で開発した、最初の本格的な乗用車“初代クラウン”にもここで出会えるよ。

 

ミュージアムカフェ

カレー
トヨタ産業技術記念館のミュージアムカフェは、そこらの博物館付属のカフェとは一味違う。なんと、メニューが半分くらいカレーなのだ。

『記念館プレミアムカレー』に『ベジタブルカレー』、さらには『ハラールカレー』や『アレルゲンフリーカレー』といった各方面に配慮したカレーまで。…もしやここはカレー屋なのでは?と疑うレベルだ。
おかしいな、僕はトヨタ産業技術記念館に来たはずなんだけどな……

 

レストラン『BrickAge(ブリックエイジ)』

たかが博物館のレストラン…などと侮るなかれ。トヨタ産業技術記念館のレストラン『ブリックエイジ』で提供されるメニューは、手頃なお値段でありながらなかなか本格的。

10名以上の団体に限り利用できるお弁当メニューは、味噌カツ・手羽先・エビフライ入りの和風弁当、ハンバーグ・エビフライが入った洋風弁当、名古屋コーチンのしぐれ煮が入った愛知と三重の特撰割子弁当…と、名古屋めし推しの品揃えだ。
※お弁当は要予約メニューです

このほかにも、楽しみながらモノづくりの魅力を学べる『テクノランド』や、スパナをかたどった『スパナスプーン』『スパナフォーク』といったユニークなグッズが揃うミュージアムショップなど、見どころはたくさん。
ちゃんと見て回ると丸一日かかるし、これで入場料が大人ひとり500円(中高生は300円、小学生は200円)というのが本当にすごい。さすがは世界のトヨタ。

 

トヨタ産業技術記念館とトヨタ博物館(ややこしい)

はい毎度どうも、『名前や展示が似ていて紛らわしい施設』のコーナーです。

ここまで紹介してきたのは『トヨタ産業技術記念館』ですが、ここで紹介するのは『トヨタ博物館』。トヨタの創立記念50周年を記念して作られた、愛知県長久手市にある博物館です。自動車の歴史をテーマにした展示のほか、19世紀末~20世紀にかけて製造された世界中のあらゆるメーカーの自動車たちが展示されております。

ここに展示されているクルマたちはほとんどが「動態保存(まだ動くよ~っていう状態で保存)」されているので、イベント時には実際に走っている姿も見られます。春と秋の年二回行われる、車両収蔵庫のバックヤードツアーもクルマ好きなら要チェキです。

 

ちなみに、こちらでもカレーが売ってます。お土産として人気の『トヨタ博物館カレー』は、博物館での販売に加え、通信販売やトヨタ車販売店の店頭での販売…と着々と市場を広げ、今では年間50万食ほどを売り上げるベストセラー商品なんだとか。

…いや、だからなんでカレー?

 

車の仕組みやトヨタの歴史なんかに興味がある人にはトヨタ産業技術記念館、車そのものに興味がある人にはトヨタ博物館をおススメします。もちろん両方行くのも大アリ。

以上、『名前や展示が似ていて紛らわしい施設』のコーナーでした。

 

名前や展示が似ていて紛らわしい施設の代表格はコチラのお二方です↓
名古屋市科学館 – ワクワクが僕たちを待っている!

でんきの科学館 – 名古屋市科学館とでんきの科学館の正しい見分け方

 

トヨタ産業技術記念館とノリタケの森をハシゴしよう

愛知が誇る大企業、トヨタの歴史が学べるトヨタ産業技術記念館。
実は、同じく名駅北エリアにある『ノリタケの森クラフトセンター』との共通券があったりする。毛色は違えど、愛知県を代表する大企業が擁する二つの施設。ハシゴしてみても楽しいかも。

 

トヨタ産業技術記念館は「名古屋駅」から車で5分、「栄生駅」から徒歩5分。ノリタケの森は名古屋駅から徒歩15分。ちなみに、トヨタ博物館はリニモ「芸大通駅」から徒歩5分だよ。

 

Map/Info

名称
トヨタ産業技術記念館
住所
愛知県名古屋市西区則武新町4丁目1−35
営業時間
9:30~17:00(月曜定休)
電話番号
052-551-6115
公式サイト
http://www.tcmit.org/
名称
トヨタ博物館
住所
愛知県長久手市横道41−100
営業時間
9:30~17:00(月曜定休)
電話番号
0561-63-5155
公式サイト
http://www.toyota.co.jp/Museum/

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