友「でんきの科学館行きたい!」
僕「いいね!」
友「あれが見たい!雷バリバリするやつ」
僕「そういえばあったねそんなの」
友「あとあれ見たい、竜巻作るやつ」
僕「そんな展示あったかな…」
友「世界最大のプラネタリウムはぜったい観なきゃ!」
僕「分かったぞ!それ名古屋市科学館だな?!」
以上お送りしたのは、僕と地元の友達が交わした会話の一部だ。お分かりいただけただろうか、親愛なるわが友人が「でんきの科学館」と「名古屋市科学館」を見事にごちゃごちゃにしてしまっていることを。
展示の分野がちょっとかぶってたり、お互い近い場所にあったりして、混同されてしまうことが多いこの二つの科学館。実は、それぞれに全く違う魅力を持った施設なのだ。
というわけで、今日はみんなに「でんきの科学館」と「名古屋市科学館」の見分け方を覚えて帰ってもらいたいと思う。なぜでんきの科学館が無料なのか、正式名称は何なのか、駐車場はあるのかってあたりも合わせて紹介するので、行く前にサクッと予習していってくれよな。
ちなみに大阪には「電気科学館」、東京には「電気の史料館」がある。ややこしいわ。
東京電力 電気の史料館(2011年の震災以降、臨時休館が続いている)
名古屋市科学館については以前紹介したのでそっちを見てもらうとして、今回はでんきの科学館について紹介しよう。
名古屋市科学館についてはコチラをどうぞ:名古屋市科学館 – ワクワクが僕たちを待っている!
でんきの科学館は、その名の通り「でんき」をテーマにした展示施設。中部地方の電力供給を担う中部電力が運営している。
ちなみに、でんきの科学館が入っている建物そのものの正式名称は「電気文化会館」。でんきの科学館は、その電気文化会館の1階から4階部分にあたる展示エリアの呼び名というわけだ。ネットで検索してると「電気科学館」「電気博物館」なんて呼び方をされてるのも見かけるけど、正式には「でんきの科学館」が正しい名前だから覚えておいてね。
でんきの科学館が建っているのは、中部電力の前身である「名古屋電燈会社」が保有していた石炭火力発電所の跡地。いわば名古屋の電気事業の始まりの地というわけだ。科学館の正面入り口前広場に記念碑があるので、訪れた際にはぜひチェックしてくれよな。

ちなみに、科学館の入り口では白衣を着てスーパーおうむくん(後述)たちと写真が撮れるよ。
車で行く人向けに、駐車場の情報もまとめておくよ。
料金や台数は変更されることもあるので、出かける前に公式サイトの利用案内ページで最新情報を確認しておくと安心だ。
ウェルカムゲートを抜けて「電気の発見」フロアに入ると、電気の発展に寄与した科学者たちのホログラムがお出迎え。ホログラムだなんてとっても近未来的でワクワクしちゃうね。

エジソンさんこんにちはー!
でんきの科学館では、「おもしろ実験」と称した実験ショーや工作教室などが行われており、楽しみながら電気の仕組みを学ぶことができる。電磁誘導や発電機の仕組みなど、『そういえば学校で習ったような気がするけど全く覚えてないぜ』レベルのことも、分かりやすく解説してくれる。
微弱な電流でビリビリできる感電体験や、手を近づけると光が集まってくるプラズマボールなど体験型の展示も充実。電気を身近に感じられるのがでんきの科学館最大の魅力だ。

電気を操る能力者的な気分になれるプラズマボール。
電気だらけの展示の中、ちょっと毛色が違うのが4階「ふしぎのくに」。遠近法や錯視などのトリックを利用した展示がずらりと並び、思わず「なんで?!どうして?!」を連発してしまう、楽しいエリアだ。
その中の「あなたの知らない音の世界」コーナーでは、自分の耳がどの周波数の音まで聞き取れるのか(可聴範囲)をざっくり計ることができる。人間の可聴範囲は、個人差はあれどだいたい20Hz~15000Hzほど。耳のいい人なら20000Hzくらいまで聞こえるらしい。
ちなみに、猫の可聴範囲は20Hz~60000Hz。すごい。めっちゃ聴こえてる。さすがお猫様。そんなお猫様が一番聴き取りやすいのは、250~35000Hzくらいの比較的高い音なんだそうな。猫とよりよくコミュニケーションを取りたい方は、常に裏声で話しかけるといいかもしれない。
ちなみに僕は「うわなんだこいつ…」みたいな目で見られたよ。つらいね。
名古屋市科学館とでんきの科学館、パッと見の違いをまとめるとこんな感じ。
それぞれ詳しく見ていこう。
まず、名古屋市科学館とでんきの科学館の決定的な違いをご紹介しよう。入場料だ。
名古屋市科学館の場合は大人1人につき800円(展示室と世界最大のプラネタリウム)、対するでんきの科学館はなんと無料だ。これだけの充実した施設を無料で公開してしまうなんて、中部電力さんはちょっと懐が広すぎやしないだろうか。
「でんきの科学館」は、中部電力が運営するPR(広報)目的の展示施設だ。入場料で運営費を回収する必要がある一般的な博物館とは違い、電気事業への理解を深めてもらうための広報活動として中部電力が運営費を負担しているからこそ、誰でも無料で入館できるというわけ。慈善事業というよりは、電力会社が地域に電気の大切さを伝えるための広報施設、と考えるとしっくりくるはずだ。
名古屋市科学館にもでんきの科学館にも、来館者を出迎える個性的なキャラクターがいる。
でんきの科学館のキャラクターは『スーパーおうむ』くん。鳥のオウムと電気抵抗の単位Ω(オーム)をかけた素敵なお名前だ。なにがスーパーなのかはよく分からないけど。
対するは名古屋市科学館のキャラクター『アサラ』くん。この名前はアストロ(Astro:宇宙)、サイエンス(Science:科学)ライフ(Life:生命)の頭文字からとったもの。そのなんとも言えないフォルムは、見る人の解釈によって「宇宙に存在する未知の生物」「原子やエネルギーの象徴」「生命の源」「アメーバ」と変わるらしい。
…見るものによって形を変える、宇宙科学から生まれた生命体。SF映画のラスボスとかに出てきそうな設定だけど大丈夫なんだろうか。
名古屋市科学館とでんきの科学館。似てる似てるとは言われるけども、実際の展示内容を見てみると全然違ったりする。
科学・物理・生物・宇宙と、いわゆる「理科」的なものを網羅している名古屋市科学館に対して、でんきの科学館はとにかく電気・エネルギーの分野に特化した科学館。電気の発見と発展の過程や中部電力の歴史、発電所の模型などなど「ここに来れば電気のことはだいたい分かる」って感じのラインナップだ。
浜岡原子力発電所のリアルタイムの運転状況や、身近な食べ物の放射能の強さが学べる放射能チェッカーなど、原子力発電についての展示も充実している。

これはでんきの科学館3階にある、風力発電のブレード(プロペラみたいな部分)の実物大模型を利用したベンチ。ちょっと座りにくいのはご愛敬。
結論から言うと、でんきの科学館にプラネタリウムは無い。プラネタリウムがあるのは名古屋市科学館の方だ。世界最大級のプラネタリウムが観たいなら名古屋市科学館、電気の展示をじっくり体験したいならでんきの科学館、と覚えておけば間違えることはないはずだ。
各種イベントを定期的に行っているでんきの科学館。大人も子供も一緒になって楽しめるものばかりなので、親子で・友達同士で参加してみては?
科学実験のスペシャリストを招いて行う、本格的な実験ショー。開催時期によって内容が変わるので、直近の開催情報は公式のイベント・プログラム情報ページをチェックしてみて:でんきの科学館 イベント・プログラム情報
季節ごとの工作イベントや企画展示もこのページにまとまっているので、訪れる前にチェックしておくと当日の予定が立てやすいはずだ。
でんきの科学館は中部電力が運営するPR(広報)目的の展示施設だから。電気事業への理解を深めてもらうための広報活動として運営費が賄われているので、入場料を取らずに開放できているんだ。
ある。普通車80台(有料、30分170円)、大型バス3台(無料、見学予約済みの団体のみ)の駐車場が用意されている。立体駐車場なので車両サイズの制限がある点だけ注意してくれよな。
無い。プラネタリウムがあるのは隣接する名古屋市科学館の方。でんきの科学館は電気・エネルギー分野に特化した展示がメインだ。
「電気文化会館」はでんきの科学館が入っている建物全体の正式名称。でんきの科学館は、その1階から4階部分にあたる展示エリアの名前だ。ネット上では「電気科学館」「電気博物館」と呼ばれることもあるけど、正式名称は「でんきの科学館」なので覚えておこう。
でんきの科学館と名古屋市科学館。この伏見の二大科学館が、似て非なるものであることがお分かりいただけただろうか。どうかな。あんまり自信ない?そっかあ。
世界最大のプラネタリウムがあるのが名古屋市科学館。ないのがでんきの科学館。こんな感じでざっくり覚えていてもらえばとりあえずは大丈夫です。
どっちも楽しいところだから、ぜひ足を運んでみてね。
詳しくはコチラ:中部電力 でんきの科学館(展示館)
プラネタリウムがある方についてはコチラ:名古屋市科学館
紛らわしいつながりでコチラの記事もどうぞ:伏見 – 名古屋と京都、ふたつの「伏見」
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