愛知・名古屋で盛り上がりを見せている第20回アジア競技大会も、気づけばもう6日目。地元開催ということもあって、我が家でもついついサッカーの結果をチェックする毎日を送っています。今回は、そんなアジア大会のサッカー競技から、日本代表(U-21)の中で特に気になる選手たちと、対戦国の注目選手について、ここまでの試合結果もあわせて紹介していきます。

まずは腰を据えて、ここまでの戦いぶりから振り返ってみましょう。大岩剛監督が率いるサッカー日本代表(U-21)は、グループAでホンコン・チャイナ、キルギス、タイと対戦してきました。
結果から言うと、日本は3戦全勝という文句なしの成績でグループステージを突破しています。試合結果は次のとおりです。
3試合で12得点をあげながら、失点はゼロという堂々の内容。サッカーキングの報道によれば、グループステージ3戦を無失点で乗り切ったことが高く評価されており、初戦のホンコン・チャイナ戦は5バックの堅守に苦しめられたものの、石井久継のこぼれ球からの先制点と永野修都のセットプレーからの追加点で確実に勝ち点3を積み上げました。続くキルギス戦では横山夢樹の先制点を皮切りに、永野修都、大関友翔と立て続けにゴールが生まれ、後半にはPKも交えて7得点の大量ゴールラッシュを記録しています。
グループA首位で突破を決めた日本の次なる相手は、グループB2位で勝ち上がってきた北朝鮮(U-23)。試合は9月26日19時30分キックオフで、豊田スタジアムが舞台です。ここまでの無失点継続がどこまで続くのか、注目したいところです。

ここからは、名前が挙がっている選手一人ひとりに注目してみましょう。海外組から大学生プレーヤーまで、幅広い顔ぶれが揃っているのがこの世代の面白いところです。
チームの主将を務めるのが、埼玉県出身のディフェンダー・市原吏音選手。大宮アルディージャの下部組織から高校生でトップチームデビューを果たし、J2ベストイレブンにも選ばれた実力派です。2026年1月にはオランダ1部・AZアルクマールへ完全移籍し、5年半という長期契約を結んでいます。187cmの高さと対人守備の強さに加え、ビルドアップの落ち着きも持ち味で、今大会でも最終ラインからチームを統率しています。
湘南ベルマーレの下部組織出身で、スウェーデンのユールゴーデンを経て、2026年からドイツ・ブンデスリーガの強豪アイントラハト・フランクフルトに完全移籍した左サイドバック。フランクフルトには堂安律選手も所属しており、日本人選手同士の刺激も期待できる環境です。タイ戦ではボックス手前からのダイレクトシュートをゴール右上に突き刺す豪快な一撃を決めており、正確な左足のキックと運動量の豊富さは折り紙付き。U-17ワールドカップでは日本代表のキャプテンも務めた経験があります。
湘南ベルマーレの背番号77を背負うフォワードで、ホンコン・チャイナ戦、タイ戦と2試合連続でゴールを記録している好調な選手です。福山ローザスセレソンから湘南の下部組織に加入し、高校生年代から二種登録でトップチームを経験してきた叩き上げのストライカー。ペナルティエリア内での嗅覚の良さが持ち味で、今大会でもチームの得点源として存在感を発揮しています。
今大会の日本は、特定の選手に頼らず幅広いメンバーで得点を重ねているのも特徴です。とりわけ次の3人は、それぞれ異なる持ち味でチームに貢献しています。
さらにベルギー1部シントトロイデンVVでプレーする石渡ネルソン選手や、デンマーク・オールボーBK所属のンワディケ・ウチェブライアン世雄選手など、欧州でプレー経験を積んだアタッカー陣も控えており、準々決勝以降さらに存在感を増してくるかもしれません。

日本だけでなく、アジア各国のU-23世代の実力者たちにも目を向けてみましょう。金メダルに懸ける思いは、どの国も相当なものがあります。
男子サッカーで過去3大会連続金メダルという実績を持つ韓国は、今大会で史上初の4連覇を狙っています。韓国では大会優勝によって兵役免除の資格が得られるため、選手たちのモチベーションは非常に高く、ゲキサカの報道によれば、イングランド・トッテナム所属のヤン・ミンヒョク選手やブレントフォード所属のキム・ジス選手など欧州組9人を含む23人を招集。さらにオーバーエイジ枠としてセルティック所属のヤン・ヒョンジュン選手らも名を連ねており、まさに本気の布陣で名古屋に乗り込んできています。
日本と同じグループAで戦ったホンコン・チャイナは、2連敗と苦しい滑り出しにはなったものの、背番号10を背負う市川聡悟選手がチャンスメイクで存在感を見せる場面もありました。決勝トーナメント進出とはなりませんでしたが、日本にとってはグループステージ最初の壁として、しっかりと対策が必要な相手だったと言えるでしょう。
大岩剛監督のもと、Jリーグや大学サッカーで活躍する選手に加え、AZアルクマールやアイントラハト・フランクフルト、シントトロイデンVVなど欧州クラブに所属する選手も選出されています。JFA公式サイトのメンバー発表ページで招集メンバー全員のプロフィールを確認できます。
男子サッカーはU-23世代を中心とした大会で、日本はU-21世代の選手を主体に編成しています。国によってはオーバーエイジ選手を組み込んでくるケースもあり、韓国のようにベテラン勢を招集して総力戦で臨む国もあります。
日本の準々決勝は9月26日19時30分キックオフで、会場は豊田スタジアムです。グループステージを無失点で突破してきた勢いをそのまま持ち込めるか、注目のカードとなります。
ここまでの3試合で得点を重ねている石井久継選手や小杉啓太選手はもちろん、まだ出場機会が限られている選手の中にも決勝トーナメントで台頭してくる可能性を秘めた選手がいます。今後の試合結果とあわせて、続報をチェックしていきたいところです。
地元・愛知で開催されているアジア大会だけに、実際にスタジアムへ足を運んでみようかなと考えている方も多いのではないでしょうか。ここまでグループステージを無失点で突破した日本代表(U-21)は、市原吏音選手を中心とした守備の安定感と、石井久継選手や小杉啓太選手をはじめとした複数の得点源を武器に、9月26日の北朝鮮戦へと駒を進めます。金メダル獲得に向けて、名古屋の地でどんなドラマが生まれるのか、引き続き注目していきたいと思います。