情報があふれる現代社会、ITという言葉はもはや一般的なものになった。これからは“IoT”の時代らしい。
IoTとは「Internet of Things」の略、つまり「モノのインターネット」のことである。
OK分かった分かった、いいから早く猫の話しようぜ!って方はコチラから:IoTがつくる、人と猫とが分かりあえる世界
平たく言えば「モノがインターネットに繋がっていろいろ便利になるよ」ってことだ。
あまりにも平たすぎるのでもう少し詳しく言おう。
いままでは特定のIT機器(パソコンなど)にしかなかったインターネット、センサー、データ処理といった機能が、いわゆる普通の「モノ」にも備えられるようになる。
そうすると、モノ同士がお互いに認識しあったり、通信したり、制御したりできるようになる。これがIoTだ。
正直、僕も自分でなに言ってるんだかよく分からなくなってきた。慣れないことはするもんじゃないね。グダグダと説明するだけじゃ分かるものも分からないだろうし、ここはサクッとIoTの具体例を紹介しよう。
家を出てから「あ、テレビ消し忘れた!」「エアコン切り忘れた!」なんてことになってしまった経験、誰しも生きていれば一度はあるもの。そんな時に便利なのがこれだ。
家中の家電をスマホで操作できるIoTサービスで、出先からでも遠隔操作で電源をオフにできる。
電気代か、遅刻か。そんな究極の二択からはもうおさらばだ。
これもうっかりさんにはありがたいIoT製品。ドアや窓などに設置しておけば、閉め忘れはもちろん、もし侵入者があった場合にもいち早くお知らせしてくれる。
あとは出先からでも勝手に戸締まりをしてくれる機能と、侵入者を勢いよく窓で挟んで撃退してくれる機能がつけば完璧だな。
株式会社Strobo leafee mag(リーフィー・マグ)
これは、スマホやタブレットで作物の状態を確認できるIoTサービス。ウェブサイトのデータを解析する「Googleアナリティクス」、あれの畑バージョンといったところだろうか。
畑をモニタリングして集めた様々なデータを解析することで、人の目では気付きづらい異変なども見つけることができる。
さらに、嵐の中「畑が心配だからちょっと見てくる」と飛び出していくおじいちゃんを「これで見られるから」と止めることもできる。画期的だ。開発者は相当なおじいちゃんっ子だったんだろう。
ベジタリア株式会社 FieldServer(フィールドサーバ)
電車の中で急にトイレに行きたくなる。これも、生きていれば二、三度見舞われてもおかしくない緊急事態だ。
トイレの空き状況があらかじめ確認できれば「電車降りたはいいけど、トイレめちゃくちゃ並んでてヤバい!」という悲劇を未然に防げる。これはかなり多くの人の命を救うIoTなのではないだろうか。
マジでヤバいときは薬とか効かないからね。
株式会社バカン トイレ空席管理IoTサービス Throne(スローン)
これはただのマットレスではない。スプリングの中に24もの振動センサーが内蔵されていて、ベッドで不自然な動きを感知した時に通知してくれるIoTマットレスなのだ。
不自然な動きっていうのは、まあつまりそういうことだ。
ただ通知してくれるだけでなく、動きのスピードや衝撃の大きさを細かく感知し、ベッドのどの位置でなにが行われているかを詳細に分析してくれるらしい。
…通知してくれるだけで十分な気がする。
とにかく、浮気はダメ、絶対。
浮気をスマホに通報するスマートマットレス「Smarttress」
近い将来、モノがインターネットに繋がるIoTは当たり前のものとなっていくのだろう。そのうちAIの技術とかも合わさってきて、人とモノが直接意思疎通できたりするかもしれない。
その技術、猫にも応用できないものだろうか。
僕はもう人生の半分を猫と一緒に暮らしているんだけど、一向に奴らと意思の疎通ができない。
一昔前、猫語を日本語に翻訳するおもちゃが流行ったけど、どちらかというとこっちの言葉を猫語に翻訳するモノがほしい。猫とはもう長い付き合いだし、なんとなく向こうの訴えたいことは分かる気はする。
問題は、向こうがまったくこっちの言うことを聞いてくれないことなのだ。
こちらばかり向こうの言い分を聞いてるんじゃ不公平だって何度も伝えてるんだけど、もちろんその言葉も猫には通じない。堂々巡りってこういうことを言うんだろうな。
IoTをはじめとしたいろいろな技術を使って、猫と人とが円滑にコミュニケーションできる社会にできないだろうか。
そうしたら、今より何倍も豊かな社会になる気がする。
IoT技術を猫のために役立てたい!という思いは、どうやら僕だけのものではなかったらしい。
猫と意思疎通…とまではいかないものの、もの言わぬ猫たちの不調にいち早く気づけるIoTツールが誕生した。
その名も『toletta(トレッタ)』だ。
猫は腎不全や尿結石といった病気にかかりやすく、これらの病気は悪くすると命に関わることもある。
tolettaは、そんな病気のサインが現れやすい体重・トイレの回数・おしっこの量などのデータを計測して教えてくれる、IoT猫トイレだ。
AIが猫一匹一匹を見分ける『ねこ顔認識カメラ』搭載なので、多頭飼いでもそれぞれの猫のデータを個別に計測できる。トイレ部分は取り外して水洗いできるので、お掃除も簡単だ。
導入にあたってかかる費用は、送料(トイレ1台につき全国一律2,200円)と月額使用料(トイレ1台につき500円)のみ。
また、tolettaを通じて蓄積される猫の体調データは、猫用のフードやペット保険なんかの開発にも役立てられるかもしれない。
うちの猫だけじゃなく、ひいては世界中の猫を幸せにするIoTってわけだね。
猫とともに暮らす者にとって、同居猫の健康はときに自分のそれよりも気にかかるもの。猫、具合悪いとこ見せたがらないしね。
愛猫の体調管理もコミュニケーションのうち。我が家(猫在籍数:14匹)も導入してみようかな…。
『toletta』について詳しくはコチラ:toletta – 初期費用ゼロからはじめるねこヘルスケア