3月の就活解禁を間近に控えた1月。就活生の方々も各企業の採用担当の方々も、ソワソワバタバタと忙しくなる時期だろうと思う。
企業の採用サイトやパンフレットなんかを見ていると、カッコよく打ち出されたキャッチコピーが目に留まることがある。一般的に『採用コンセプト』と呼ばれているものだ。
会社の理念や求める人物像など、採用に関わる情報をひとことで伝える『採用コンセプト』。
ただなんとなくカッコいい言葉を言ってるだけのように感じるものもあるけれど、ときに採用活動全般において大きな役割を担うこともある。毎年毎年、こいつに頭を悩ませる人事担当の方も多いんじゃないかと思う。
今回は、この採用コンセプトについて考えてみよう。
採用コンセプトとは本来、いわゆる『求める人物像』や、採用活動に対する自社の姿勢などを表したもの。
たとえば「コミュニケーション能力の高い人材が欲しい」とか、「世界で通用する人材が欲しい」とかそういう感じ。
このコンセプトを各種採用ツール(採用サイトやパンフレットなど)の作成に合わせてキャッチコピーに落とし込んだものを採用ツール上の『採用コンセプト』と呼ぶ。
インパクトがすごいで賞。
普通は、どの企業も「できる人」を欲しがるもの。そんな普遍的なイメージを吹き飛ばすユニークな採用コンセプトだ。
できないことのほうが多くても、その分できることはめちゃくちゃできる、そんな尖った人材を求めていることが端的に表現されている。
採用サイトもなかなか愉快。
もはや日本で知らない人はいないであろうメッセージアプリ『LINE』でおなじみのLINE株式会社。
ざっくり言えば「世界中を驚かせるようなサービスを作る」的な意味の採用コンセプトだ。驚きを単に“suprise”といった言葉ではなく、「思わず漏れる感嘆の声」って感じの“WOW”という言葉で表現しているのが印象的だ。
松竹株式会社は、映画や演劇の制作・配給を120年以上にわたって行ってきた会社。
事業を通じて文化を作ってきた松竹株式会社らしい採用コンセプトだ。時代も国境も越えて、一緒に文化を松竹から発信していこうというメッセージが端的に表されている。
自社の採用に対する姿勢を明文化することで、求職媒体への掲載・採用サイトの制作・会社説明会・選考といった一連の採用活動に一本の軸を通すことができる。
『求める人物像』を的確に表現した採用コンセプトを策定できれば、コンセプトにマッチした人材が「これ僕のことじゃん!」といって来てくれたり、逆にマッチしない求職者が自分から身を引いてくれたりする『セルフスクリーニング効果』も期待できる。
これは『キャッチーで印象的でカッコいい、最高の採用コンセプトができた!』というときこそ気を付けたいポイントだ。表面的な部分が整っていても、中身が伴っていなければ意味はない。
オシャレな採用コンセプトを作っただけで満足していては、良い採用活動にはつながらないだろう。
キャッチーな採用コンセプトは、求職者が会社に興味を持つきっかけにはなるかもしれない。しかしそれが入社の決め手になることはほぼないだろう。
求職者は、コーポレートサイト・採用サイト・会社説明会などで情報をかき集めて選考に挑む場合がほとんどだ。印象的な採用コンセプトをつくることよりも、採用サイトやパンフレットの内容を充実させる方に注力する方が有効といえるだろう。
採用活動の最終目標は、会社にとって有用な人材を採用すること。
なにをもって有用とするかは会社によってそれぞれだけど、自社に対してプラスの働きをしてくれる“いい人材”を採用することが、採用活動の最たる目的だということは変わらない。
じゃあ、そんな“いい人材”を集めるためにはどうすればいいか。答えは単純、「入りたい」と思えるような魅力的な会社であればいいのだ。
自分が求職者だったとして、自分の会社は「入りたい」と思えるような会社だろうか。自分の会社のいいところ、いくつ言えるだろうか。
時間をかけて採用コンセプトを練る前に、もう一度考えてほしい。
たとえ魅力あふれる会社であっても、その魅力がうまく表現できないときにはじめて力を発揮するのが、採用コンセプトや採用サイト・パンフレットなどの採用ツール。
「良いところはたくさんあるのに、どう表現していいか分からない」「あふれんばかりの自社の魅力を、もっと効果的にアピールしたい」という人事担当の方、弊社がお手伝いいたします。お気軽にお問い合わせください。
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