名古屋のシンボルともいえる久屋大通公園、そこにそびえ立つは名古屋テレビ塔。
あれが何のために建てられたのか、みなさんはご存じだろうか。
有事の際、引っこ抜いて武器にするためだ。
ここでいう有事の際というのは、たとえば「大阪の人が通天閣(103m)で殴りかかってきた」というような場合。もしそうなったときは、名古屋テレビ塔(180m)を引っこ抜いて応戦するというわけだ。リーチが長い分勝ち目はこちらにある。
京都の人が京都タワー(131m)をフェンシングよろしく繰り出してきてもギリギリ応戦できるだろう。
問題は、福岡の人が「名古屋んごた味噌くしゃいとが日本三大都市ば名乗るんな三万年早かばい」つって福岡タワー(234m)で斬りかかってきた場合だ。リーチで負けている上、相手は手榴弾を所持している可能性が高い。まず勝ち目はないだろう。怖い。
↓福岡タワー(イルミネーション仕様)。これは勝てない
日本三大都市が東京・大阪・福岡になる日も近いかもしれない。
ちなみに東京の人が攻めてきた場合、ほぼ確実に東京スカイツリー(634m)と東京タワー(333m)の二刀流で来る。そうなればもう手も足も出ない。
東京の人を怒らせるのは極力避けていこうな。
↑「日本夜景遺産」にも登録されている、テレビ塔の展望台からの夜景
名古屋テレビ塔は1954年に建てられた日本初の集約電波塔で、国の有形文化財に登録されている。
地上から90m地点にある360度ガラス張りの屋内展望台「スカイデッキ」や100m地点の屋外展望台「スカイバルコニー」からの眺めは、2013年に「日本夜景遺産」に認定されている。地味にすごいぞ名古屋テレビ塔。
そんな名古屋テレビ塔だけど、実は脚部分がわずか6mほどしか地面に埋まっていないらしい。怖。
なんでそんなギリギリを攻めてしまったのかというと、建設当時「将来的にこの塔の下に地下鉄通すから、その分のスペース確保だけお願い」とのお達しを受けてしまったから。
武器にするかどうかは置いとくにしても、割と簡単に引っこ抜けそうで心配だ。
航空法51条により、地上からの高さが60m以上の塔は赤白のツートンカラーに塗装をしなければいけないことになっている。
飛行機から認識しやすくして、衝突事故を防ぐためだ。
しかし名古屋テレビ塔は銀色一色。
これは別に、堂々と法を犯しているわけではない。
塔のてっぺんに航空障害灯をつけることを条件に、銀色一色の塗装のままにしておくことを許されているのだ。
名古屋テレビ塔の完成が航空法の成立より前だったこともあり、当時の名古屋テレビ塔社長が「赤白ツートンなんて絶対ヤダ、銀色がいい」と拒否しまくったらしい。
確かに、赤白塗装にしたらちっちゃい東京タワーみたいになっちゃうもんね。
それはちょっとやだなあ。
1956年6月24日、名古屋テレビ塔の開業二周年を祝う記念行事として「クライミング競争」なるイベントが行われた。地上から展望台まで延びる393段の階段を一斉に駆け上がるというもので、健脚を誇る60名ほどが参加した。
しかし、道中で酸欠になり倒れる者、果敢にゴールしたもののその後倒れ込んで嘔吐する者が続出。
その様はさながら死屍累々の地獄絵図。
当然ドクターストップがかかり、名古屋テレビ塔にてこの行事が行われることは二度となかったという。
クライミング競争は惜しくも一回限りの開催となってしまったけど、名古屋テレビ塔では今もさまざまなイベントが行われている。リアル謎解きゲームとか。
…この手のイベントって割とどこでもやってるよね。みんな謎解き好きだなあ…。
この夏注目したいイベントは、2018年7月14日から9月24日まで屋内展望台「スカイデッキ」にて行われる「SKYTOPIA(スカイトピア)」。
名古屋の街に突如現れた天空の水中都市「SKYTOPIA」の中を海の生き物たちと一緒に巡り、幻想的な世界観に浸る…というイベントだ。
待てよ？！海の生き物？！ということは？！水族館？！
…と思ったけど、どうやらそうではないらしい。本物の魚がいるんじゃなくて、プロジェクションマッピングとかそういう類。なあんだ。
でも映像、オブジェ、香り、音といった演出を駆使した「新しい夜景体験」とのことなので、水族館じゃなくても楽しそうではある。
詳しくはコチラ：SKYTOPIA BY NAKED 天空の水中都市
水族館だったらパーフェクトだったのになあ。
2019年1月から、名古屋テレビ塔は耐震改修工事のため休業中。
リニューアルオープンは2020年夏ごろ予定だそうな。
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